救急法講習会を行いました!
1学年の生徒を対象に、保健の授業で学習した「応急手当の意義とその基本」「心肺蘇生法」の内容を基礎に、実技をとおして緊急時に適切な対応ができる力を身につけることをねらいとして、新潟PUSHプロジェクトの阿部様と遠藤様を講師にお迎えして、救急法講習会を実施しました。
今回は、心肺蘇生の中でも最も重要といわれている「胸骨圧迫」と「AEDの使い方」について学びました。
事故は突然思いがけない時に起こりますが、「『自分が救命処置を行っても助けられなかったら、どうしよう』と心配で行動できない」と考える人がいるかもしれません。しかし、救命処置の結果に責任を問われることはないことや救命できない場合も多いこと、不安感や自責の念、気分の落ち込み等のストレス反応があらわれることもあり、そんな時は身近な人や専門家に相談することが大切であること、倒れた人のプライバシーを守ることが大切であることなどを教えていただきました。
「1年間に7万人が亡くなっていると聞いて、少しでも助かるように自分からも声をかけることを頑張って、今日習ったことを忘れないようにしたい。」「人が倒れていたら1人でも勇気を持って行動したい。」と生徒の意識を向上するよい機会となりました。
実習では、まずはじめに映像を見ながら、1人1体のシュミレーター(あっぱくん)を用いて、救命処置の流れを確認しました。①周囲の安全の確認、②反応の確認、③119番通報とAEDの手配、④呼吸の確認、⑤胸骨圧迫と、1つずつ確認しました。2人組になり、掛け声をかけて胸骨圧迫の交代の練習も行い、皆、真剣に取り組みました。
胸骨圧迫は、「続けるのは大変だった。」「意外と力がいることがわかった。もっと楽なものだと思っていたので、正しい知識を身につけられて良かった。」「ドラマでしか見たことがなかったので、貴重な体験だった。この体験を生かして助けられる命は助けていきたい。」と実際に体験してみることでの感想や気づきがたくさんありました。
続いて、AEDの使い方について実習を行いました。音声に従って、パットを装着しました。最後に、一連の流れを2人組になって、交代で実施しました。AEDの使い方を学んだ生徒からは「AEDや心臓マッサージ=難しいというイメージが強かったが、今日実習を行って、誰でも使えるということを知ることができたので、もし、自分がAEDや心臓マッサージをすることが起こったときに、素早く行動し、一命をとりとめたいと思った。」との感想がありました。
新潟県立村松高等学校では、職員玄関と3年生の教室前の廊下、同敷地内の新潟県立五泉特別支援学校村松分校の玄関にAEDを設置しています。
繰り返し救急法を学び、自信をつけて、今回の救急法講習会で学んだ3つのPUSH(胸をPUSH、AEDのボタンをPUSH、あなた自身をPUSH)を肝に銘じ、突然倒れた人に駆け寄る「勇気」を持って「行動」できる人になってもらいたいと思います。