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「体験セット」をつけて「シニア体験」を行いました!

1・2年生の生徒が、五泉市社会福祉協議会の職員の皆様のご協力のもと、介護と福祉の研修で「シニア体験」を実施しました。

グループで協力して「シニア体験セット」を装着中です

生徒は3人1組になり、「体験者」と「介助者」と「観察者」にわかれて、役割を交代しながら研修しました。
「体験者」は「シニア体験セット」をつけて、体の動きを疑似的に制限し、80歳くらいのお年寄りになったつもりで体験しました。
グループで協力して、体験者に「シニア体験セット」を装着しました。順番を間違えると装着ができなくなってしまうので、順番に気を付けながら一つずつ丁寧に装着しました。
セットを装着すると、「聞こえない」「こんななの!?」「重い」「見えない」などの声が聞こえてきました。

「介助者」は、体験者が行う体験メニューのお手伝いをしました。危ないと思ったことや、大変そうだと思った時に、サポートを行います。皆、真剣に取り組みました。

「観察者」は、体験者と介助者の様子を観察する役割です。時間管理も行いました。

「シニア体験セット」装着したものは、以下の7種類です。重さもあり、汗がにじみました。
(歩行や立ち上がりの支えとなります)
サポーター(足用)(高齢のため、ひざやひじが曲がりにくくなった状態を作ります)
おもり(足、腕用)(高齢のため、筋力が低下して、足や腕が上がりにくくなった状態を作ります)
ベスト、ベストのおもり(ベストの前側のポケットにおもりを入れることで、腰が曲がり、前かがみになった状態を作ります)
ゴーグル(「白内障」という目の病気で、物がぼやけて見える状態を再現したものです)
ヘッドフォン(耳が聞こえにくくなった状態を作ります)
布手袋、サポーター(手)(握力や皮膚の感覚が弱くなり、物がつかみにくくなった状態をつくります)

1年生は、車いすを使っての体験をメインに2つの体験を行いました。
①セットをつけて、体育館内を移動し、テーブルに置かれた新聞を読む。
②車いすに乗って、廊下に出て、生徒玄関の自動販売機に行き、買いたい飲み物のボタンを押す。

体験セットをつけて、新聞を読んでみました
車いすで下りのスロープを移動中! 後ろ向きに慎重におりています
「あの飲み物がほしいな~」介助者役の生徒に伝えて、ボタンを押してもらいました
社会福祉協議会の職員の方にも見守られながら、安全に気を付けて廊下を通行中です

2年生は、3つの体験を行いました。
①ステージ上まで上がり、チラシを見て買いたいものを選んで財布からお金を取り出す。
②買い物袋を持ち、廊下を歩いて、元の場所に戻す。
③体験シート(体験用のアンケート記入用紙)に記入をする。

介助者に見守られながら体験者は階段をあがり、ステージに行きました
財布から必要な金額のお金を出すのも時間がかかります
買い物袋をもって、バランスをとりながら歩いてみました
アンケートに答えて、枠の中におさまるように字を書いてみました

体験を終えての感想を紹介します。
🌸視覚や聴覚は、ほとんど見えず、かろうじて聞こえるほどで、ほとんど周りの人に任せきりだったので、健康を維持していきたいと思えるきっかけとなりました。
🌸高齢者はあんな感じでいつも生活をしていることがわかりました。目はとても見えづらかったし、おもりをつけていたので、足を上げるのがとても難しかったし、ジュースを買うのも、ボタンに届くまでの高さが足りず、押しづらく、いろいろ不便なことがありました。
🌸介護される側もする側も大変なんだと思いました。される側は、思うようにいかないことが多く、する側は聞こえなかったりできなかったりをきちんとサポートしてあげるというところが大変と感じました。
🌸体験をしているときに、介護者と観察者の2人が階段や段差を教えてくれたので、不安なくできました。
🌸とてもいい体験になりました。助け合いが一番大事だと思いました。
🌸シニア体験をしてみて、おじいちゃん、おばあちゃんの気持ちや景色がわかりました。

貴重な大変をさせていただきました。
お忙しい中、ご協力くださいました社会福祉協議会の皆様、ありがとうございました。